こんばんは。葉酸サプリ辛口評論家のめしぞうです。
このページでお伝えする内容は次のとおりです。
それでは、これらの内容を超わかりやすく解説していきます。
なぜ、葉酸サプリを飲む必要があるの?
なぜ、妊活、妊娠、授乳中に葉酸のサプリが必要なのか。
一言で言うなら「元気で健康な赤ちゃんを生むため」です。
ただし、葉酸の必要性を詳しく説明しようとすると、薬機法(やっきほう)との戦いになります。
薬機法とはわかりやすく言うと、「サプリはあくまで食品。医薬品と誤解するような表現を使ったらぶっ◯すぞ!」という法律です。
厚生労働省は葉酸をサプリで摂取することを摂取を推奨しているのに、厚生労働省の管轄する薬機法のせいで言いたいことも言えないという矛盾…。
なので、詳しい説明は「厚生省(当時)の報道発表資料」に譲るとして、ここではざっくりと葉酸サプリが推奨されるまでの歴史を記しておきます。
葉酸サプリ推奨までの歴史
厚生労働省の発表資料を元に、葉酸の歴史をざっくりと時系列に沿って解説してみます。
1960年代
1960年代までは、一定の割合で元気で健康ではない赤ちゃんが生まれてしまう原因は不明でした。
1976年:歴史的な大発見
1976年にイギリスの研究者が、元気で健康ではない赤ちゃんを生んだ母親の葉酸レベルが低いことを発見します[1]。
まさかビタミン不足が原因だったとは、「大発見」と言っていい革命的な出来事です。
1980年代
1980年代に入ると、欧米諸国を中心に葉酸の介入研究(葉酸を飲んでもうらうこと)が進められます。
介入研究の結果、
- 母親の体内に葉酸が少ないと、元気で健康ではない赤ちゃんを生む可能性が高くなる
- 妊娠する1ヶ月以上前から十分な葉酸を摂取すると、元気で健康な赤ちゃんの誕生をサポートしてくれる
とったことが実証されました。
1992年:欧米で葉酸摂取が推奨される
1992年に、意思決定の早いアメリカやイギリスで葉酸の推奨が早速スタート。
妊娠できる年齢にあるすべての女性に対して、1日に+400μg(マイクログラム)の「狭義の葉酸」の摂取が勧められるようになりました。
一方、日本では「医薬品レベルの根拠があるわけじゃないから」などと呑気なことを言って、葉酸の摂取を推奨せず先延ばしにしていました。
2000年:日本でも葉酸の推奨スタート
2000年に入って、ついに日本でも葉酸の推奨がスタートしました。葉酸の推奨を決めた理由は、
- 欧米で元気で健康でない赤ちゃんの数を減らせている実績がある
- 先進国で日本だけが健康でない赤ちゃんの数が増えている
- お隣の中国でも葉酸を推奨するようになって実績を出している
- 食生活の多様化で、葉酸が足りない人が今後ますます増える
という理由です。決断の遅い日本の政府関係者も「さすがにヤバいよね」と気づいたんです。
こうして、欧米から8年遅れて日本でもサプリでの葉酸摂取が推奨されるようになって現在に至ります。
今回のまとめ
というわけで今回は、「葉酸のサプリなぜ必要?元気で健康な赤ちゃんを生みたいなら必須な理由」について解説しました。
もう一度内容をまとめると、
- 葉酸は元気で健康な赤ちゃんを生むために必要
- 元気で健康でない赤ちゃんの母親は葉酸レベルが低い
- 1992年に欧米で葉酸の推奨スタート
- 推奨していなかった日本だけ健康でない赤ちゃんの数が増え続けた
- 日本でも2000年になって葉酸の推奨がスタートした
妊活を意識し始めたら真っ先にサプリで葉酸を飲み始めることが、世界中で推奨されています。
ちなみに、「葉酸だけ」サプリで摂っても意味がありません。葉酸「以外」の栄養素も含むマルチビタミン・ミネラルタイプの葉酸サプリが必要です。
詳しくは次の記事、「妊娠前の女性が葉酸サプリ買う前に知っておくべき「DOHaD」の重要性」に書いているので読んでください。
葉酸サプリ買う前に読む7ステップガイド記事一覧
STEP1:そもそも葉酸って何?
STEP2:葉酸サプリの必要性を学ぼう
STEP3:葉酸サプリの摂取期間を知ろう
STEP4:葉酸サプリの適切な量を知ろう
STEP5:葉酸サプリのよくある間違いをなくそう
STEP6:葉酸サプリの正しい選び方を知ろう
STEP7:葉酸サプリを正しく飲もう
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Archives of Disease in Childhood「Vitamin dificiencies and neural tube defects. 」(閲覧日:2022年11月12日)