おはようございます。葉酸サプリ辛口評論家のめしぞうです。
このページでお伝えする内容は次のとおりです。
それでは、これらの内容をわかりやすく解説していきます。
1.葉酸とは?
葉酸(ようさん)とは、ビタミンB群の1つです。ビタミンB群は、全部で8種類の栄養素の集まりです[1]。
- ビタミンB1
- ビタミンB2
- ナイアシン(B3)
- パントテン酸(B5)
- ビタミンB6
- ビオチン(B7)
- 葉酸(B9)←
- ビタミンB12
ビタミンB群は、はじめは「ビタミンB」の1種類でした。
でも、研究が進むにつれて複数の栄養素の集合体であることがわかったのです。そこから発見された順番に数字が付けられて、B1、B2、B3と増えていきました。
葉酸はB9なので、B群のなかでも2番目に新しい栄養素です[2]。集合体なので、8種類バランス良く、過不足なく摂ることが大切です。
2.葉酸の由来
葉酸の栄養学的なメリットは、1928年にイギリスのルーシー・ウィルズ博士(女性)によって発見されました[3]。
当時はまだ「葉酸」ではなくて、ウィルズ博士の名前から「ウィルズファクター」と呼ばれていたそうです。
その後、1941年にほうれん草から分離に成功したことで、ラテン語で「folium(フォーリアム)」=「葉」を意味する名前「葉酸」が付けられました[4]。
実際、葉物野菜に多く含まれています。
3.葉酸の働き
葉酸は、体の新しい細胞をつくる際に使われます。ほかにも、生きていくのに必要なエネルギーになったり、エネルギーをつくる過程も助けてくれます[5]。
なので、妊活、妊娠、老若男女関係なく、誰でも毎日必要な栄養素です。
4.葉酸には2つの種類がある
葉酸は、大きく分けると、「食事性葉酸」と「狭義の葉酸」の2種類に分かれます[6]。
1.食事性葉酸
普通の食品(食材)に自然に含まれる葉酸です。専門用語で「ポリグルタミン酸型」と呼ばれます。わかりやすく言うと「天然葉酸」です。
2.狭義の葉酸
自然には存在しない葉酸です。人の手で工場で合成してつくられた葉酸です。専門用語で「モノグルタミン酸型」と呼ばれます。わかりやすく言うと「合成葉酸」です。
広い意味での葉酸は「食事性葉酸」を指すのですが、それとは別枠で「狭義の葉酸」が存在しています。
5.食事性葉酸と狭義の葉酸。何が違う?
食事性葉酸と狭義の葉酸は、生体利用率(=葉酸が全身に行き渡る割合)に違いがあります。
食事性葉酸は、生体利用率が低いです。狭義の葉酸の生体利用率を100%とした場合、食事性葉酸の生体利用率は25~81%にとどまります。
日本人を対象とした研究では、32~72%。ざっくり言うと50%ほどです[7]。
食事性葉酸は、生体利用率が低いうえに、人によって大きく変動するのが欠点です。発見から96年経った現在でも、正確な生体利用率は算出できません。
そんな食事性葉酸の欠点をカバーできるのが、食事では摂れない「狭義の葉酸」です。サプリで「狭義の葉酸」を摂ることが、妊活~妊娠初期に重要です。
なぜ重要なのかは、次の記事「葉酸サプリなぜ必要?元気で健康な赤ちゃんを生みたいなら必須な理由)」で解説しました。
今回のまとめ
というわけで、今回は「葉酸とは:葉酸って何?妊活するなら知らないとマズい5つの基礎知識」を解説しました。
もう一度内容をまとめます。
- 葉酸はビタミンB群8種類のうちの1つ
- ほうれん草(葉)が名前の由来
- 新しい細胞をつくるのに必要
- 「食事性葉酸」と「狭義の葉酸」の2種類がある
- 狭義の葉酸は生体利用率が高い
基礎中の基礎なので、覚えておいてください。
覚えたら、次の記事「葉酸サプリなぜ必要?元気で健康な赤ちゃんを生みたいなら必須な理由」で、狭義の葉酸の重要性を知ってください。
葉酸サプリ買う前に読む7ステップガイド記事一覧
STEP1:そもそも葉酸って何?
STEP2:葉酸サプリの必要性を学ぼう
STEP3:葉酸サプリの摂取期間を知ろう
STEP4:葉酸サプリの適切な量を知ろう
STEP5:葉酸サプリのよくある間違いをなくそう
STEP6:葉酸サプリの正しい選び方を知ろう
STEP7:葉酸サプリを正しく飲もう
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MedlinePlus「B Vitamins」(閲覧日:2022年11月12日)
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MagLab「The Vitamin Collection – Folic Acid (Folate, Vitamin B-9)」(閲覧日:2022年11月12日)
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MedlinePlus「Folic Acid」(閲覧日:2022年11月10日)
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厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2020 年版)」
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日本家政学会誌(2009年60巻1号)「パンを主食とした食事中に含まれる水溶性ビタミンの遊離型ビタミンに対する相対利用率」