こんにちは。葉酸サプリ辛口評論家のめしぞうです。
このページでお伝えする内容は次のとおりです。
それでは、これらの内容を超わかりやすく解説していきます。
葉酸サプリの選び方:時間とお金を無駄にしない5つのチェックポイントとは?
時間とお金を無駄にしない葉酸サプリを選ぶには、次の5つのポイントをチェックしてください。
- 時期に合った葉酸の種類と量が摂れるか
- 時期に合った葉酸以外の栄養素を摂れるか
- 純度の高い原材料でつくられているか
- 危険な量、原材料、添加物が入っていないか
- 飲みやすいか
これが「時間とお金を無駄にしない葉酸サプリ」の必須条件かつ、最低限チェックすべき項目です。この5つの条件がなぜ必須なのか解説していきます。
チェック1:時期に合った葉酸の種類と量か
葉酸サプリに配合されている、葉酸の「種類」と「量」が今の自分(時期)に合っているかをチェックします。
なぜなら、
- 妊活・妊娠初期
- 妊娠中期・後期
- 授乳期
この3つの時期によって、摂るべき葉酸の「種類」と「量」が変わるからです。
- 妊活準備期・妊活期・妊娠初期なら、狭義の葉酸400μg
- 妊娠中期・後期なら、食事性葉酸245μg
- 授乳期なら、食事性葉酸105μg
時期に合わせた種類と量の葉酸をサプリで追加することで、食事と合わせて推奨量を満たせます。
チェック2:時期に合った葉酸以外の栄養素を摂れるか
食事だけでは推奨量に達しない、葉酸以外のビタミンやミネラルも補えるかをチェックします。
なぜなら、葉酸以外のビタミンやミネラルもバランスよく補うことで、葉酸を摂る目的を達成へと近づけるからです。葉酸だけ摂っても力不足です。
具体的には、次の栄養素と量を補えるサプリだと理想的です。
プレ妊活・妊活期
この量が葉酸サプリのスタートライン。基準となります。
妊娠初期
妊娠期に入ると「付加量」が設定されていて、妊活期よりもサプリで多く補う必要のある栄養素が出てきます。
逆に、妊娠中の食生活の変化で、妊活期よりもサプリで補う量は少なくて済む栄養素も出てきます。ビタミンEは安全面を考慮すると「ゼロ」でもいいです。
妊娠中期・後期
妊娠中期に入ると、葉酸の必要量は大きく減ります。それでも、サプリで補わないと推奨量を満たせません。
葉酸が減る代わりに、鉄やビタミンAの必要性が高まるのも特徴です。
授乳期
葉酸の必要量はさらに減る一方で、ビタミンAはさらに増えます。授乳期は葉酸ではなくビタミンAがメインです。
その他、妊娠中よりも付加量が多い栄養素が多くなります。妊活中や妊娠中にはなかった銅も追加されます。
葉酸以外の栄養素を満たす4大メリット
以上のように葉酸以外の推奨量を満たすと、次の4つのメリットを受け取れます。
- 標準的な妊活期を送る健康を維持
- 妊娠中の母子の健康を維持
- 産後の母子の健康を維持
- 成人になってからも健康を維持(DOHaD説)
といったように、栄養不足によって無駄な努力と時間とお金を費やすことのない、健康な人生を送るためにも重要です[1][2]。
国が「これだけ摂りましょう」と通達しているのに、多くの人はその量を食事だけでは満たせていないのが現状。
だから、世の多くの妊活中、妊娠中、育児中の人たちは無駄に苦労して「思ってたんとちゃう…」となってしまうわけです。
水や日光を十分に浴びないと、植物は枯れてしまうのをイメージするとわかりやすいです。枯れたカラダでは理想の日々は訪れません。
理想的な妊活、妊娠、授乳期を過ごすために、不足する栄養素はサプリの力を借りて満たしておくのがスマートな戦略です。
チェック3:純度の高い原材料でつくられているか
原材料の純度(=質)をチェックします。
なぜなら、中国など原価が異様に安い国の原料でつくられた栄養素は、純度(質)が低い「栄養素のそっくりさん」の可能性があるからです。
純度が高いか低いかは、原材料の「原産国」と「加工国」を見るとある程度判断できます。企業の情報開示姿勢、透明性、信頼性も図れるチェック項目です。
栄養素の「そっくりさん」を排除するには?
原料から栄養素をつくる際、必ず不純物(栄養素のそっくりさん)も一緒につくられてしまいます。その不純物を取り除くのが「精製」という工程です[3]。
この精製作業を重ねれば重ねるほど、純度は高くなります。
でも、精製作業を多く実施するほど、時間もお金もかかります。つまり、中国原料が安い価格で提供できるのは、純度が低い原材料を使っている可能性があるんです。
中国は土地代や賃金が安いのもあると思いますが、真相は工場に潜入調査しないとわかりません。↓こういう映像がリークされない限りわかりません。
わからないなら、異様に安くて純度の疑わしい国の原材料を避けるしかないです。
東京都「サプリは量と純度が重要」
この「原材料の純度」は、消費者庁、厚生労働省、農林水産省が主催した市民向けセミナーでも取り上げられるくらい、重要なチェックポイントです[4]。
よく「業界No.1◯種類の成分配合!」みたいなアピールをしているメーカーがありますが、あんなセールストークに惑わされないでください。
カラダに何の影響も及ぼさない、わずか0.001μgでも配合していれば「配合」と謳えてしまいます。サプリで重要なのは栄養成分の「量」と「純度」です。
もちろん、これまで何度もお伝えしているように、量も多ければいいものではないです。「適量」とれることが重要です。
原産国や加工国を公開しないメーカーの闇
原材料のうち、重量が一番重い原材料の産地表示は義務です。2番目以降は任意表示です。
ただし、消費者庁は「2番目以降の原材料についても、メーカーの自主的な取り組みとして表示することが望ましい」と言っています[5]。
まともな企業なら、原産国や加工国を積極的にWEB上に公開しています。たとえば、日清食品のカップヌードル[6]だと↓こんな感じです。
それなのに、健康食品業界では、原材料の原産国や加工国を公開していないメーカーがほとんどです。安いサプリほど公開していません。
なぜ公開しないのかは……察してください。
非公開のメーカーでも、問い合わせれば教えてくれるメーカーはあります。それでも「WEB上への転載、二次利用はご遠慮ください」と圧力をかけてきます。
なぜWEB上へ公開しないのかは……察してください。
逆に言えば、問い合わせなくても隠さず公開しているメーカーは、原材料の質にこだわってつくっていることが多いです。自信の表れです。
世の中すべての商品・サービスがそうですが、値段が安いのには必ずワケがあります。葉酸サプリならどれも同じ!安いもので十分!……なわけがないです。
配合「量」は満たしていても、「質(純度)」が低いそっくりさんでは、ちゃんと体内で働いてくれません。
たとえるなら、無能な社員100人雇っても戦力になるどころか、給料泥棒で赤字になるようなものです。「優秀な社員」を100人雇わないと意味がありません。
体内でちゃんと働いてくれる優秀な原材料を選ぶことが大切です。
チェック4:危険な量、原材料、添加物が入っていないか
健康リスクが生じる過剰な配合量や、妊娠中や授乳中はNGの原材料、時期を問わず避けたい添加物が使われていないかチェックします。
栄養素を摂りすぎると健康リスクにつながる
「医者も9割は間違える3つのウソ情報」や「プロが避けるNG葉酸サプリ13の特徴」で何度もお伝えしているように、「栄養素は多ければ多いほどよい」という考えは危険です。
「推奨量を大きく超えて摂取しましょう」なんて、どこの公的機関も推奨していません。推奨量に近づけることが推奨されています。
必要以上に栄養を摂る行為は、健康にベネフィット(恩恵)をもたらす一方で、リスク(危険性)もはらんでいます。
そのリスクを無駄に高めないために、
- 狭義の葉酸は440μg以下か
- 妊娠中期以降は食事性葉酸が摂れるか
- ビタミンB6は9.9mg以下か
- ビタミンB12は9.9μg以下か
- 妊活~妊娠初期、授乳期の鉄は10mg以下か
- 妊娠中期・後期の鉄は16mg以下か
- βカロテンは3,500μg以下か
- ビタミンEは99mg以下か
- 妊娠初期のビタミンEが8.9mg以下か
これらの安全値に収まっているかチェックすることが大切です。
妊娠中や授乳中はNGの原材料の例
妊娠中や授乳中にNGの原材料、特に妊娠中は流産の原因になります。たとえば、よもぎ、キャッサバ、杏仁、クコ、ゴーヤ(ニガウリ)、アロエなどです。
サプリに含まれる量は微量ですが、大事な時期にわざわざ毎日体内に取り入れるべき素材ではありません。
ちなみに、「妊活期」専用の葉酸サプリなら使われていても大丈夫です。妊娠超初期(妊娠4週未満)までなら、薬でも胎児に影響は出ないからです[7]。
妊娠検査薬で陽性反応が出たら、妊活期専用の葉酸サプリは卒業してください。
健康への悪影響が懸念される添加物
健康への悪影響が払拭できない添加物も避けたほうが無難です。海外では使用禁止なのに、日本では許可されているいわくつきの添加物もあるからです。
たとえば、着色料の二酸化チタン。2022年8月からEU加盟国では食品への添加が禁止されました。私は妊婦じゃないですが、二酸化チタン入りのサプリは必ず避けています。
葉酸サプリは、ざっくり言うと3年ほど(妊活期1年、妊娠期1年、授乳期1年)飲み続けます。
母子ともに健康でいたいから飲むのに、健康に悪影響が出るかもしれない添加物なんて3年間も飲み続けたくないですよね。
一方で、「添加物はすべて危険!」「添加物=悪!」「天然・自然・無添加が正義!」みたいなトンデモ情報にもマジで気をつけてください。
この思想がエスカレートすると、マルチ商法とか陰謀論とか怪しい宗教とかにハマって抜け出せなくなります。
ビタミンやミネラルも、サプリに添加したら立派な「添加物」です。
「安全な添加物」と「懸念のある添加物」を見分けて、安全な添加物は積極的に利用していきます。
チェック5:飲みやすいか
毎日ストレスなく飲める粒の大きさ、ニオイ、味になっているかチェックします。葉酸サプリは、つわり中でも毎日飲まないといけないからです。
つわりは早い人だと妊娠4週ごろから始まって、妊娠16週(5ヵ月)ごろまで続きます。個人差も大きくて、出産までずっと続く人もいます[8]。
なので、なるべく小さくて、ニオイや味も少ない粒を選ばないと、「飲もうにも飲めない…」という事態に陥ってしまいます。
つわりじゃなくても、粒が大きかったり、味やニオイにクセがあると、毎日飲むのが嫌になってしまいます。小柄な女性だと錠剤を飲み込むのに苦労する人も多いです。
せっかく買ったのに、「物理的に飲めない…」なんてならないように、飲みやすさは事前にしっかり確認しておくことが大切です。
今回のまとめ
というわけで、今回は「葉酸サプリ選び方:時間とお金を無駄にしないための5つのチェックポイント」について解説しました。
ポイントをもう一度まとめます。葉酸サプリを買う前に、必ずチェックするポイントは次の5つです。
- 時期に合った葉酸の種類と量が摂れるか
- 時期に合った葉酸以外の栄養素を摂れるか
- 純度の高い原材料でつくられているか
- 危険な量、原材料、添加物が入っていないか
- 飲みやすいか
これらを満たした葉酸サプリを選ぶと、妊活期・妊娠期・授乳期の母子の健康維持を強力にサポートしてくれます。
ちなみに、めしぞうノートでは1と2をひとつにまとめて全4つのチェック項目を元に、各社の葉酸サプリを検証レビューしています。
次は「葉酸サプリを飲むタイミング(時間帯)はいつがいい?朝?昼?夜?」に進んでください。
葉酸サプリ買う前に読む7ステップガイド記事一覧
STEP1:そもそも葉酸って何?
STEP2:葉酸サプリの必要性を学ぼう
STEP3:葉酸サプリの摂取期間を知ろう
STEP4:葉酸サプリの適切な量を知ろう
STEP5:葉酸サプリのよくある間違いをなくそう
STEP6:葉酸サプリの正しい選び方を知ろう
STEP7:葉酸サプリを正しく飲もう
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PubMed「Female Fertility and the Nutritional Approach: The Most Essential Aspects」(閲覧日:2023年2月10日)
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田村忠司「サプリメントの正体」東洋経済新報社,2013
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厚生労働省「食品に関するリスクコミュニケーション~健康食品との付き合い方を考える~」(閲覧日:2023年2月10日)
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ルナルナ「『ルナルナ』ユーザーのアンケート調査「みんなの声」Vol.23」(閲覧日:2023年2月10日)