おはようございます。葉酸サプリ辛口評論家のめしぞうです。
このページでお伝えする内容は次のとおりです。
それでは、これらの内容を超わかりやすく解説していきます。
葉酸サプリをやめるタイミングは3パターン
「葉酸サプリはいつまで飲み続ければいいの?」という疑問のベストアンサーは「授乳が終わるまで」です。
ただし、葉酸サプリを卒業するタイミングは次の3パターンあります。
- 妊娠初期まで
- 出産するまで
- 授乳が終わるまで
なぜ、3パターンあるのか、そして、なぜ授乳が終わるまで飲むのがベストなのか解説していきます。
選択肢1:妊娠初期まで飲む
まずは、「妊娠初期(妊娠13週)まで」飲むパターンです。厚生労働省が「狭義の葉酸」の摂取期間として推奨している期間です[1]。
海外では「妊娠3ヶ月(妊娠12週)まで」が多いです。日本では、食事摂取基準(2020 年版)から「妊娠初期(妊娠13週)」までが推奨時期になっています。
なので、狭義の葉酸400μgをサプリを飲むのは、妊娠初期で全員終了です。これ以上は、「狭義の葉酸」のサプリを飲む必要ありません。
選択肢2:出産するまで飲む
次が、「出産するまで」飲むパターンです。
「狭義の葉酸は妊娠初期までで終了」とお伝えしました。でも、食事性葉酸をはじめとして、その他のビタミンやミネラルは妊娠中期以降も摂り続けないとダメです。
摂るべき栄養素が不足すると、母体にも、胎児にも、胎児の将来の健康にも、悪影響が出てしまうからです。
「妊娠前の女性が葉酸サプリ買う前に知っておくべき「DOHaD」の重要性」でお伝えしたとおりです。
妊娠中期以降は、食事のみで栄養素の推奨量を満たせれば、サプリを飲まなくても大丈夫です。でも、食事だけで推奨量を満たせる人はまずいません。
なので、食事性葉酸に対応した妊娠中期・後期向けの葉酸サプリを新たに購入して、出産するまで飲み続けるのが、2つ目のパターンです。
選択肢3:授乳が終わるまで飲む
最後が、「授乳が終わるまで」飲むパターンです。
出産後は授乳を通じて赤ちゃんに栄養を送りますが、母乳の栄養源は妊娠中と同じです。ママが口にした食べ物が栄養源になります。
母乳に含まれる栄養素が不足すると、赤ちゃんの成長も、赤ちゃんの将来の健康にも、悪影響が出てしまいます。
なので、授乳期向けの葉酸サプリを新たに購入して、最低でも卒乳するまで飲み続けるのが、3つ目のパターンです。
この3つ目のパターン「授乳が終わるまで」がベストの選択肢です。もう少し掘り下げて解説します。
妊娠中期・後期も葉酸サプリを飲み続けたほうがいい理由
妊娠中期・後期も、葉酸サプリに頼ったほうがコスパがいいです。ここで言う葉酸サプリとは「マルチビタミン・ミネラルタイプ」の葉酸サプリです。
たとえば、妊娠中期・後期の葉酸の推奨量は、通常時の2倍の480μgです。ほうれん草を1束(200g)追加しても足りません。
220g追加すれば足りますが、こんな食事を毎日継続できますか?無理ですよね。
実際、アメリカのCDCでは妊婦さんに対して「どんなに気をつけていても、食事だけで必要なビタミンをすべて摂取できない。そのため、(食事以外から)葉酸を含むビタミンを毎日摂取することが大切」と通達しています[2]。
また、妊娠中期・後期は「鉄」の需要が増えます。ほうれん草1束追加しても全然足りません。5束(1kg)追加してようやく足ります。ほうれん草を1kgも食べれる人いませんよね。
そもそも、毎日ほうれん草1束(袋)買うだけでも、150円×30日=4,500円もかかります。サプリで摂ったほうが安いです。
授乳期も葉酸サプリを飲み続けたほうがいい理由
授乳期も、葉酸サプリに頼ったほうがコスパがいいです。
授乳期は「ビタミンA」の需要が増えます。授乳期のメイン栄養素は、葉酸でも鉄でもカルシウムでもありません。「ビタミンA」です。
平均摂取量471μgRAEに対して、推奨量は1150μgRAE。なんと2.8倍です。
ほうれん草を1束追加すれば足りますが、授乳期は寝る時間もないくらい赤ちゃんに翻弄されます。自分の食事に毎日気をかける余裕はなかなかないです。
それに、毎日のほうれんそう代だけで月4,500円もかかってしまいます。それならサプリを頼ったほうが安く、手軽に補給できます。
胎児~2歳までの栄養素で未来が決まる
「妊娠前の女性が葉酸サプリ買う前に知っておくべき「DOHaD」の重要性」でお伝えしたとおり、人が健康でいられるかどうかは、受胎した瞬間から2歳までの栄養状態でほぼ決まってしまいます。
狭義の葉酸の重要性は妊娠初期で終わったとしても、食事性葉酸をはじめとするその他の栄養素の重要性は、妊娠中期→妊娠後期→授乳期→離乳食→幼児食、2歳になるまで続きます。
普通に食事をしただけで推奨量は満たすのは不可能
妊娠初期まででもそうですが、妊娠中期以降も栄養素16種類のうち13種類は、普通に食事をしているだけでは推奨量に達しません。
赤枠が普通に食事をしているだけでは不足する栄養素です。
授乳期になるとさらに悪化して9割の栄養素が足りません。
これらの不足を食事だけで満たそうとしたら、食費が+月1万円くらいかかってしまいます。
でも、「妊娠中期・後期」や「授乳期」に特化している葉酸サプリを飲めば、推奨量をほぼクリアできます。大幅に食事内容を変えることなく、食事だけで満たそうとするよりも安く、手軽に。
どう考えても、葉酸サプリに頼ったほうが手軽だと思いませんか?
今回のまとめ
というわけで、今回は「葉酸サプリいつまで飲む?我が子の40年後を左右する3つの選択肢」について解説しました。
ポイントをもう一度まとめます。
- 葉酸サプリをやめるタイミングは3パターンある
- 「狭義の葉酸」は妊娠初期までで全員卒業してOK
- 狭義の葉酸以外の栄養素は妊娠中期以降も不足する
- 胎児~2歳までの栄養状態で我が子の未来が決まる
- 授乳期まで飲み続けるのがベスト
なお、「妊娠中期・後期」「授乳期」に特化している葉酸サプリじゃないと意味がありません。妊活期用や妊娠初期用を飲みつづけないように気をつけてください。
次は「葉酸サプリの必要摂取量:妊活中→妊娠中→授乳中3ステップ乗り換え案内」に進んでください。
葉酸サプリ買う前に読む7ステップガイド記事一覧
STEP1:そもそも葉酸って何?
STEP2:葉酸サプリの必要性を学ぼう
STEP3:葉酸サプリの摂取期間を知ろう
STEP4:葉酸サプリの適切な量を知ろう
STEP5:葉酸サプリのよくある間違いをなくそう
STEP6:葉酸サプリの正しい選び方を知ろう
STEP7:葉酸サプリを正しく飲もう
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厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2020年版)」
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CDC「Women Need 400 micrograms of Folic Acid Every Day」(閲覧日:2023年2月6日)